皆様は、こんな経験をされたことはありませんか?
- 「気づかないうちに愛車のフロントガラスに小さな傷がついていた」
- 「高速道路を走行中、飛び石が当たりフロントガラスにヒビが入ってしまった」
大切にしているお車のフロントガラスが傷ついてしまうと、とてもショックですし、修理費用のことも気になりますよね。
「フロントガラスの傷をできるだけ安く消したいけれど、自分でできるのか不安…」
「ディーラーに依頼すると交換を勧められ、10万円以上かかることもあると聞いた」
今この記事を読んでいる方の中にも、このようなお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、フロントガラス修復のプロであるA-Shineが、自分でガラスの傷を消す方法をわかりやすく解説いたします。DIYでできる簡単な修復方法から、専門業者に依頼すべきケースまで詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
自分で修復できるフロントガラスの傷とは
まず、どんな傷なら一般ユーザーが自分で直せるのか知っておきましょう。基本的な目安は次の通りです。
- 傷の大きさが直径1cm以下であること(500円玉に隠れる程度の小さな傷)。
- 傷の位置がフロントガラスの端から離れていること(ガラスの縁近くは避ける)。
- 表面的で浅い傷であること(ガラスが貫通していない、小さな欠けや線キズ程度)。
直径1cmを超える大きな傷やヒビは、DIYでは修理が難しく基本的にプロ対応になります。またフロントガラスの端に近い部分(上部・左右で5cm以内、下部で10cm以内など)の傷も、自動車の振動が伝わりやすく補修が困難です。フロントガラスは2枚のガラスの間にフィルムを挟んだ合わせガラス構造になっており、万一割れても破片が飛び散らないようになっています。この特殊構造ゆえにガラス端部の修復は専門的な技術が必要となるため、ガラスの縁に近い傷は無理をせずプロに任せるほうが安全です。
一方、浅い引っかき傷や直径1cm未満の小さな傷がガラス中央付近にできた場合は、以下で紹介する方法で自分で補修できる可能性があります。では具体的なDIY修復方法を3つ見ていきましょう。
フロントガラスの傷を自分で消す3つの方法(DIY)
自分でできるフロントガラス傷消しの代表的な方法を3つ紹介します。いずれも比較的安価に試せますので、小さい傷であればチャレンジしてみる価値があります。ただし、いずれの方法も応急処置的な効果であり、傷が完全に消えない場合もあります。作業は慎重に行い、少しでも不安があれば無理せずプロに相談しましょう。
1. 重曹でフロントガラスの小傷を磨く
ごく浅い線キズ程度であれば、家庭用の重曹(炭酸水素ナトリウム)を使った研磨で傷を目立たなくできる場合があります。重曹は弱い研磨作用を持つため、ガラス表面の細かな擦り傷を緩和させる効果が期待できます。ただし、あくまで軽度な傷向けの方法であり、深い傷やヒビには効果がありません。
重曹を使ったガラス傷消しの手順は次のとおりです。
- フロントガラスの表面のホコリや汚れを水拭きして落とし、傷周辺を清潔にします。
- 重曹と水を1:1の割合で混ぜ、ペースト状(練り歯磨きくらいの硬さ)にします。
- 柔らかい乾いた布に重曹ペーストを取り、傷が気になる部分に円を描くように優しく擦ります。強くこすりすぎないように注意しましょう。時間をかけて丁寧に磨くことがポイントです。
- 磨き終わったら、濡らした布でペーストをしっかり拭き取り、重曹がガラス上に残らないようにします。最後に乾いたクロスでから拭きして仕上げます。
重曹磨きは即効性はあまりありません。根気よく優しく磨くと、少しずつ傷が目立ちにくくなることがあります。注意点として、重曹は研磨剤とはいえガラスより柔らかいとはいえません。ゴシゴシ強く擦りすぎると、かえって微細な擦り傷を増やしてしまう恐れがあります。重曹ペーストで磨く際は力を入れすぎず優しく行ってください。
2. フロントガラス用リペアキットで補修する
直径数ミリ程度の小さなヒビ・欠けであれば、市販のガラスリペアキットを使った補修がおすすめです。カー用品店やホームセンター、ネット通販でも購入可能で、価格は数百円~数千円程度と手頃です。プロに依頼すると通常1.5万~2万円程度かかるガラスリペアが、自分で行えば数千円で済む計算になります。
リペアキットには**特殊樹脂(UVレジン)**と注入器具一式(注射器、台座、ピン、フィルムなど)が含まれており、初心者でも手順書に従って作業すれば小さな傷を埋めることができます。一般的なキットの補修手順は以下のような流れです。
- 下準備: ガラス表面と傷周辺をきれいに洗い乾燥させます。付属のピンで欠け内部の微細なガラス片やゴミを取り除き、傷口をわずかに広げます(樹脂を行き渡らせるため)。
- 樹脂の注入: 傷の上に土台(台座)を貼り付け、その上から注射器で樹脂をゆっくり注入します。加圧・減圧を繰り返し、ヒビの隅々まで樹脂を行き渡らせます。
- 硬化: 注入後、表面を付属の透明フィルムで覆い、太陽光などのUVライトで樹脂を硬化させます(晴天なら30分~1時間ほど)。完全に硬化するまで触れずに待ちます。
- 仕上げ: 固まった余分な樹脂をカミソリなどで慎重に削り落とし、仕上げにガラス用コンパウンドで表面を磨きます。これで傷口が目立たなくなります。
キットを使えば、小さなチップ状の傷ならかなり目立たなく補修できる場合もあります。ただし注意点として、素人には加減が難しい部分もあります。例えば樹脂を入れる際に気泡が残ってしまったり、硬化不良でムラができるケースです。さらに、一見小さな傷でも内部で細かいヒビが広がっていることがあり、そのような場合はキットで無理に塞いでも周囲が脆くなっていて走行中の振動で一気にヒビが拡大してしまう危険もあります。
リペアキットを使う際は、付属の取扱説明書をよく読み、手順通りに慎重に作業することが大切です。少しでもひび割れが大きかったり作業に不安がある場合は、無理をせず次項のプロ向け方法も検討してください。
3. 酸化セリウムでガラスを研磨する
酸化セリウムはガラスの研磨専用の粉末で、ガラスリペアキットに研磨剤として付属していることも多い物質です。研磨剤成分としてガラスとの相性が良く、ワイパー傷など表面の細かな線キズを磨いて目立たなくするのに有効です。市販のガラス研磨キットや酸化セリウム単体は、ネット通販でも購入でき、小容量のセットなら約3,000円前後で手に入ります。
酸化セリウムを使えば、洗車時についた浅い擦り傷やウロコ汚れなどであればかなり改善できるでしょう。一方で、飛び石による欠け・ヒビ(爪が引っかかる深さの傷)には酸化セリウム研磨は対応できません。研磨で削れるのは極表面的な部分のみで、深い傷そのものを埋めることはできないからです。むしろ無理に研磨するとガラスが歪んだり傷が広がるリスクもあるため、酸化セリウムはあくまで浅い線傷専用と考えてください。
酸化セリウム研磨の基本手順は以下のとおりです。
- フロントガラスを水洗いし、砂埃や汚れを落としてしっかり乾燥させます。研磨中に汚れが噛むと新たな傷の原因になるため、下準備は念入りに行います。
- 酸化セリウム粉末に水を混ぜてペースト状にします(少量の水で練り、歯磨き粉くらいの粘度に調整)。
- 柔らかい布やスポンジにそのペーストを適量付け、傷が気になる部分を優しく磨きます。広い範囲を一度に磨こうとせず、10cm四方くらいの小エリアごとに作業しましょう。磨いている最中に乾燥してきたら適宜水を足しながら、ガラスが熱を持たないよう休み休み行います。
- 傷周辺を十分に磨けたら、水でガラスを洗い流します。研磨剤が残らないよう入念にすすいだ後、乾いたクロスで拭き上げます。白く曇りが残る場合は洗浄と拭き取りを繰り返してください。
酸化セリウム研磨によって、ガラス表面の微細な凹凸がならされるため、小傷が光に反射しにくくなり傷が見えにくくなる効果があります。ただし繰り返しになりますが、飛び石で欠けた穴や深いヒビにはこの方法は使えません。そういった傷は研磨ではなく樹脂充填で塞ぐ必要があるため、プロに任せるのが賢明です。
自分で直せない傷はプロに相談を(大阪ならA-Shineへ)
ここまでDIYによるフロントガラス傷消しの方法をご紹介しました。しかし次のような場合はプロに依頼することを強くおすすめします。
- ヒビ割れが大きく広がっている、または傷が直径1cmを超えている場合
- ガラスの端に近い傷や、表面だけでなく内部まで達していそうな深い傷の場合
- 自分で補修する自信がなく、少しでも不安がある場合
フロントガラスの傷は、無理にDIYで対処しようとして悪化させるより、早めに専門業者へ相談した方が結果的に安く済むケースが多いです。小さなヒビでも放置すると、走行中の振動や温度変化でどんどん広がり、補修不能なレベルに悪化することがあります。さらに、傷口にホコリや水分が入り込むと補修剤が密着せず、修理ができなくなる場合もあります。まさにフロントガラスの傷は「時間との勝負」なのです。手に負えないと感じたら、できるだけ早めにプロに見せるのがベストです。
では、プロに依頼する場合にはどんな選択肢があるのでしょうか。
ディーラー修理の特徴
ディーラーに持ち込むと、多くの場合新品ガラスへの交換を提案されます。確実に直る安心感はありますが、その分費用は高額。交換費用の相場は10~20万円以上と言われ、輸入車や先進運転支援システム(ADAS)搭載車ではさらに高額になることもあります。
ガラスリペア専門業者のメリット
一方で、ガラスリペア専門業者なら状況に応じて部分的な研磨や樹脂充填による補修で対応できるケースが多く、交換を回避できる可能性が高まります。費用も抑えられるのが大きな魅力です。例えば大阪の A-Shine では、独自の「研磨+レジン充填技術」を駆使し、できる限り交換せずに修復を行っています。料金は『約3万円~』と、ディーラー交換の半額以下で済むことも珍しくありません。
Before&After

Before

After
ワイパー傷によりフロントガラス全体がくもって見える状態。視界不良で夜間の運転が危険に支障が出ておりご相談を受けました。
施工後のフロントガラス。傷が消え、新品のような透明度が戻っています。
まとめ
プロに任せる最大のメリットは、仕上がりの確実さと安心感です。熟練の技術者なら、DIYでは難しい深い傷も専用機材で安全に修復できます。施工後の車検についても、信頼できる業者であれば基準を満たした仕上がりにしてくれるので心配いりません。もし修復が不可能と判断されれば、無駄な施工費を払わずに済むのも安心材料です。
「とはいえ、いきなり来店は不安…」という方には、まず無料相談がおすすめです。弊社A-Shineでは、LINEやメールでフロントガラスの写真を送っていただければ、プロが修理可能か交換が必要かを無料診断。24時間以内に概算見積もりをお伝えし、ご希望があればお試し磨き(テスト施工)も無料で行っています。大阪を中心に全国対応しておりますので、フロントガラスの傷でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。